いつまで続く、悪質商法被害 (;`O´)o

昨日(11/12)、オーナー商法のジャパンライフ(破産手続き中)の第1回の債権者集会が話題になっていますが、なぜ、この類いの悪質商法が後を絶たないのでしょう。 ターゲットは、弱者である高齢者や気の弱い人・騙され安い人、且つ、お金持ちであることは、今も昔も同じ。
 参照:ジャパンライフの残資産は4億円 顧客への配当難しく(日経電子版)

このジャパンライフ、なかなかのくせ者で、たび重なる行政指導、行政処分をものともせず、手を変え品を変え、あの手この手で生き延びた強者だったようです。
 参照:ジャパンライフ株式会社(フリー百科事典『ウィキペディア』より)

これらの悪徳業者が、いつまでも無くならない背景にあるものとは・・・
 1.海外に比べ日本は、法整備が遅れており、かなり緩いものであること。
  (国内では、マルチ商法業者の全てが法規制の対象になっている訳ではありません!)
 2.これら悪徳業者が、政界に金をばらまき、代議士を取り込んだり、役人の天下り先を
   提供したりしている。(法整備が進まない要因の一つ)
  参照:また“アベ友”か 首相側近とマルチ商法告発企業の蜜月関係(日刊ゲンダイ)
 3.慈善団体への寄付や慈善事業の実施など、良い企業の印象操作を行っている。

「今更、そのようなこと言われなくとも分かってる」と仰る御仁も多いと存じますが・・・
被害に遭った訳ではありませんが、私の経験上、強く言いたいことは、以下です。

1.あなたの近くにも、悪質商法の勧誘者(営業)や被害者(連鎖勧誘で加害者)が必ず居ます。
  知り合いが、会社の同僚の誘いを断り切れずに金儲けのセミナーに出席するとのことで同伴
  し、セミナー開始後すぐに、マルチ商法のセミナーであると分かり、退席させたことがあり
  ました。 その場に居た出席者は、お年寄りや知性が低いとおぼしき方、そして、サクラ
  でした。 私には、関係者による包囲網と「必ず儲かります」念仏に、強い違和感を覚え
  ましたが、他の参加者は、既に洗脳されていたのでしょう。

 

2.マルチ商法など悪質商法の業者が行うセミナーと称する勧誘(儲け話)は、堂々と公共施設
   の会議室で行われています。
  1.のセミナーは、市民ホールの一室で実施されました。


3.「えっ!あの方」がと思う近く方が、悪質商法の片棒を担いでいることも。
  お金に困っているとは思えない、市内の料亭店主が、マルチ商法の地域担当を名乗り、
  尻込みすることなく、堂々とセールストークしていました。

4.市町村など行政は、犯罪行為が発覚・確定するまで、絶対に能動的には動いてくれません。
  訴訟まで至ってはいませんでしたが、明らかなマルチ商法のセミナー2件を、市の施設を
  利用していることに対し、市に通告したところ、市の正式文書として回答書が返ってきま
  した。 回答は「地方自治法 第244条(公の施設)の条例の規定から、施設の利用を制限
  することは難しい・・・」でした。 それから1年半後、
  通告2社の内の1社が、「特定商取引法違反による業務停止命令(9か月)」
  1年半の間に、市内で騙された方は、どれだけかと・・・ 無念でなりません。
   やはり、そこはお役所、市民に被害が及ぶことが危惧されても、法律に触れない限り、
  自主的措置はしないんですね。 ・・・どっち向いて仕事しとるんや! (;`O´)o

5.政府も、根本的に根絶やしする法律を制定するようには動きません。
  マルチ商法などの悪質商法や振り込め詐欺などは、高齢者などの思考力の劣る弱者がいつも
  ターゲットとなっているにも関わらず、時折、撲滅キャンペーンなどで取り組んでいます感
  を出すだけで、政府が、これらの犯罪を、法律で根本的に根絶やしさせるようには動きま
  せん。・・・そんな法律が出来ると、政治家にも都合が悪いからでしょうね。


平和で、法的規制が甘い国に住んでいる日本人。 騙す側には格好のカモが居る国なんです。
あなたが、摂っている健康食品や使っている健康器具、その謳い文句、本当でしょうか?
***売上げ 第1位とか、***満足度 NO.1とか、***部分を疑ったことありますか?
食品でよく見かける「モンドセレクション金賞」、ほぼ、金で買えるし、地元ベルギーに知る人は少なく、日本人御用達なのを知っていますか。 味覚は、自分が判断するもの。謳い文句やラベルに吊られるようでは、あなたは「騙され安い人」の仲間かも。


残念ながら、今の日本では、誰も本気で、弱者に詐欺を働く悪人を、取り締まる気が無いということで、悪質商法から逃れる術は、「自己防衛」だけのようです。
たとえ、後々に犯人が捕まっても、お金が返って来ることは、まず無いでしょう。
 とどの詰まり・・・「騙されるあんたが悪い! 」ってことに辿り着きます。

相手は、あの手この手で信じ込ませる(騙す)プロですから、最初から関わらないことです。
 「甘い儲け話」には、絶対乗らない! を肝に銘ずることですね。

もし、そんな話を持ちかけられたら・・・

  そんなに儲かること、他人に教えたらダメですよ。
  こっそり、ご自分だけで、おやりなさい! 

と、たしなめましょう!

2018年11月13日