一眼レフレンズの分解清掃

一眼レフレンズの内、広角レンズで撮った写真の左上部分にあるはずの無いシミのような点が、いつも映り込んでいるので、レンズを分解清掃することにしました。。

使用しているレンズは、全部で4個

 

これが、広角レンズ

 

まず、レンズ表面部に取り付けてあるパーツを外します。

 

表面レンズを押さえカバーをカニ目レンチで外し、

 

無水エタノールで

 

レンズ表面を拭きます。

 

通常の明かりや、ペンライトでは、画像にシミを作っているゴミの存在は、確認できません。

 

ブラックライトを当てて、ようやく発見! レンズの内側にゴミが付着していました。

 

 

カニ目レンチでレンズを外します。

 

なんと! レンズが塊で外れました。

 

カニ目レンチで、更に分解

 

レンズサッカーで、持ち上げて外すことが出来ました。

 

横から見ると、こんな形。

 

更に奥のレンズ内側も、チリが多数あり、分解することにしました。

 

 

さて、レンズクリーニングを完了し、一部を組立て、LEDライトでレンズの下側から光を当てて確認したところ、レンズにチリ(ダスト)がいっぱい・・・ (>。<)

 

何度やっても、一向に改善しないので、よく調べたところ、エアーブロアーポンプから汚い空気が出ており、内部洗浄しましたが、スッキリしません。 また、レンズブラシもまた汚れを付着させる原因になっていたので、洗剤とお湯できれいに洗いましたが、これもまたスッキリしません。 クリーニングペーパーでさえ・・・ ┓(´ヘ`;)┏

要するに、微細ゴミ(以降、ダスト)を付けないためには、出来るだけ触らないこと。 ダストが発生しないレンズ専用布でも、擦ることで静電気が発生し、空気中の浮遊ダストを引き寄せるのでダメ。 寒いのでファンヒーターを点けていたも、室内の空気を掻き回す要因となり、状況を悪化させていたようです。 究極は、メーカーの製造工程と同じようにクリーンルームでやる!のが一番でしょうが、叶わぬ話です。 かといって、空気清浄機をいっぱい置いても無理。 室内の空気を掻き回すからです。 クリーンルームは、ダウンフローと言って、天井から床下へ通り抜ける構造なので、全くの別物なのです。

なので、最終的に落ち着いた方法は、
 1.エアコンやファンヒーターなどの送風装置は止める。(その前に室内清掃は当然)
 2.静電気防止のため、室内が乾燥状態にならないよう、冬期は寒いまま我慢。
 3.薄手の精密作業用手袋(手術用手袋など)をはめる
 4.レンズを無水エタノールで拭いた後は、ダストをエアーダスターで吹き飛ばす。
後は、出来るだけ触らないことが、最良の方法だと分かりました。

しかし、バックライトで、目に見えるダストが、全て「悪」と言うわけでも無さそうです。
というのも、画像にシミのようになって現れるダストは、目に見えるダストの中でも比較的大きめのものに限られるからです。 バックライトで目に見えても、極小さいものは、画像への影響が分からないからです。(プロ用カメラで撮ったものを拡大して使用するなら別ですが)
そこは、自分でラインを決めて、割り切ることが大切ですね。

 

大満足とまでは行きませんでしたが、そこそこ、スッキリしました。

 

 

 

ついでに、70mmのズームレンズも。 まず、表面に貼ってあるシールを剥がし、

 

レンズ周囲には、カニ目レンチを入れる穴が無かったので、ゴム製レンズ オープナーを使い、回し緩めて、

 

レンズサッカーで、持ち上げて外しました。

 

バックライトを当てると、チリがいっぱい。

 

前手順でクリーニングを行うと、この通り、スッキリです。

 

1個は未使用なので、残りのレンズ3個、全部をクリーニング完了出来ましたので、気分もスッキリです。 (^v^ゞ

2019年12月08日